2021.12.17 院長コラム
幸せはどこにでも
現在62歳になりました。当然ながら若い時より体力は落ちるわ、トイレは近いわ、腰は痛いわ、額が広くなってくるわ、その他いろいろな老化現象に見舞われています。つい最近まで週末というと遊びに出かけたりバイクで遠出をしたりで、自宅にいるのがもったいなくて遊び回っていました。ごく最近は、週末は多忙なウイークデイのために体力を温存しよう、とか自宅の雑事をいろいろしなければならないとか、状況が変わりましたと言いたいところですが、本当は疲れるので外出が面倒になったのだと思います。以前は忙しくても週末出かけていましたからね。
ところが、それが不幸になったかというとそうでもなく、遠出しなくても、家の些末なことを処理すること自体に楽しさを感じたり、おいしいレストランを探して食べ歩かなくても、自宅で奥さんの作った質素な食事を一緒に食べつつ、「おいしいよ」なんてほめてみつつそれに喜びを感じたり、極端な話自宅でボーっとしていても、「日曜日のぼーっと」がまた幸せに感じるようになりました。以前は日曜日に自宅にいると、なんか損をしているような気持でイライラしたものでしたが。なんというか、特別なことをしなくても幸せを感じるようになりました。さらに言い方を変えると、幸せの域値が下がったのかも?・・・これは詭弁でした。
体力低下と共に自分のできる範囲で幸せを感じられるようになるというのは、大変都合の良い事態です。皆さんはどうなんでしょうか?また、さらに体力低下して、歩くのも何とかかんとか、という程度になったら、その時の幸せはまた変化してゆくのでしょうか? 経験者の先輩患者様方、機会があったら教えてください。